大切な人
あたしはいつもより丁寧に髪をとかしてから駅に向かった。






時間までギリギリで、駅まで走っていった。






「翔君!!!」






翔君は、改札の分かりやすいところに立ちながら、本を読んでいた。






「彩希………!」






「ごめんね、待ったよね」






「いや、大丈夫だよ」






細かいところに気を遣ってくれて、カッコいい。






そんな翔君が、好きに……なれるかな。
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