太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
***


「陸、私今日叔母さんの家に荷物とりに行くから。」


少しあの家に出向くのは怖いけれど、

もう決めたんだ。


「…そうか、 がんばれよ 」


「うん、電話してくる!」




がんばれって言われただけ。


それだけなのに


すごく元気が出た気がした。



携帯を手にした私は今頃不安になってきた。


どうしよう、


ドキドキする。





プルルルルルルルッ






私がいなくなって寂しいって思ってくれてる?





帰って来てほしいって




思ってくれてる?




『もしもし、どちら様?』




「…っ彩夏です、叔母さん」









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