太陽色の僕ら ~貴方のぬくもり~
「…」


やはりついて行けない。


また叔母に何を言われるか分からない、


そう思うと言葉がつまった。


「飯は“一人より二人”だろ?」


男は俯く私に優しく笑って。


どうしてだろう。


自然に歩き始めていた。


「あっそう言えばお前、名前は?」

「…彩夏、上田彩夏。」

「俺は高嶋陸!彩夏、何食べたい?」


“いきなり名前呼びなんて気持ち悪い”


なんて普通の人は思うのだろうか。


でも、名前を呼ばれた事がほとんど無い私は


言葉が出ない不思議な気持ちになった。


「不味くないんなら何でも良い。」


陸は黙って笑った。





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