航平さんと雨芽ちゃん
話し合い

航平side



あの後、雨芽がバイトをあがると、そこの人に挨拶だけして、結局何処へも寄らず、2人とも無言で帰ってきた。


「「あの…」」
「「じゃあお先にどうぞ?」」
2人とも切り出すタイミングがかぶってしまい、譲ろうとした言葉もかぶってしまった。


「航平からどうぞ。」
「あぁ…分かった。
じゃあまず1つ目…さっきのイケメン、誰だ??」
「イケメン…だった?」
「うん!かなり。」
「そっか。
彼は…一応私の兄。」
「あぁ、兄貴か。」
その答えを聞いて、安心してしまった。

だって、雨芽は自覚ないらしいけど、美少女のコイツと歳が近くてかなりのイケメンだった兄貴はお似合いで、両腕をつかまれて嫌そうで泣きそうな顔さえしていなければ、カップルに見えただろうから。

少し嫉妬してしてしまった。



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