無自覚小悪魔にモテ期到来!?
「せめて、罵ってくれればよかった」


蓮くんは、唇を引き結ぶ。


「最低な男だって言ってくれたら、忘れられたかもしれない」

「蓮くん・・・」

「でも、月野、そうしなかったから」


蓮くんは、急に微笑んだ。

蓮くんらしくないぎこちない笑顔。


「だから、中坊時代の恋愛なんか引きずっちゃって、今も非リアなんだよっ!」
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