恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
胸が張り裂けそうな思いで、その手のひらに水をかける。
水で流したあと、消毒をして薬をつけた。
あたしはただ、無言で佑真の傷の手当てに没頭した。
何か喋ったら胸が詰まって泣いちゃいそうだったから。
綺麗になった佑真の手を、ぐるぐると包帯で巻いた。
マネも2年目なのに包帯すらうまく巻けない。
均等に巻けなくて、ものすごく不格好になってしまった。
“相変わらず不器用な奴…”
そんな言葉をどこかで期待していたのに。
見えているのかいないのか、佑真は一点だけを見つめていた。