恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
その努力とチームの結束力もあり、秋季大会では準優勝という輝かしい成績を収めた。
大会中には佑真の記事が何度も地元紙の紙面を飾った。
始めはまぐれだと言っていた周囲も、徐々に城山の実力を認め始め…
その先の地区大会ではベスト4という成績を収めた。
この結果をもって、春のセンバツ大会の出場を狙う。
ほぼ行けるだろうなんて周囲は囁いているけど、甲子園への切符はまだ確約されていない。
みんなも敢えてそのことを口にはせず、ただひたすらにいつものように練習に励む。
でも、あたしは毎日祈っていた。
……佑真を……
みんなを……甲子園へ連れて行ってください…。