恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「瑠依、もう出れる?」


「うん!お待たせ」


部員よりも学校を出るのが遅くなるのはなんでだろう。


部員と違って部室では着替えられないし、わざわざ更衣室を使わなくちゃいけないのが原因かな?


今日も例外なく、部員達より遅くに校門を出たあたし達マネージャー。


「あっちゃー」


そこであたしは足を止めて、おでこに手を当てた。


「どした?」


さくらが振り返る。


「糸とか全部部室に忘れてきた~」


お守り作成キット一式が入った手提げを置いて来てしまったことに気づいた。
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