恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

見事に忘れ去られていたお守り一式の入ったトートバックを抱え、鍵を返しに職員室に戻る。


そのあと昇降口へ急ぐと、西川先生は言った通り待っていてくれて、一緒に職員用の駐車場に向かう。


車はイマドキっぽく少し改造された黒い車だった。


「失礼しまーす」


西川先生まだ27歳と若く、生徒たちも年が近いからかみんなフレンドリーに接している。


一言でいえば爽やか系イケメンで、女子にも絶大な人気がある。


「先生も高校球児だったんですか?」


流れる景色を横目に見ながら問いかけた。


今年城山高校に赴任したばかりの西川先生について、あたしは詳しく知らなかった。
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