恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
秀才のエビ君には…
秀才じゃなくたって、この有様を見れば、誰だって何があったか分かるに決まってる。
「待てよ」
「離して!」
だからこそ放っておいてほしかった。
こんな惨めな姿を、誰にも見られたくない。
……知られたくない。
――それでも。
「その格好で通りに出るつもりか!?」
「………」
今の自分の姿に目を落とせば、嫌でも足が止まった。
エビ君から逃れたところで、誰かに保護されるのがオチかもしれない。
「いいからこっち来いよ」
エビ君はあたしの手を引くと、公園内のベンチに座らせた。