恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
『――瑠依、元気ないな』
いじけて砂にひたすらぐるぐると円を書いていると、佑真が声を掛けてきた。
『女の子は、甲子園に行けないんだって』
顔をあげずに言う。
『……まさかお前、知らなかったの?』
呆れたような佑真の声。
『……あたし、甲子園に行く日を夢見て頑張って来たんだよね』
お父さんに連れて行ってもらった、夏の甲子園。
心が震えるような感動を、あたしもグラウンドの上で味わいたいとずっと思ってた。
それなのに……
『女のくせに今さら何言ってんだよ』
『佑真まで夢壊さないでよ!』
あー…。
もう壊れてるか。