恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~



『――瑠依、元気ないな』


いじけて砂にひたすらぐるぐると円を書いていると、佑真が声を掛けてきた。


『女の子は、甲子園に行けないんだって』


顔をあげずに言う。


『……まさかお前、知らなかったの?』


呆れたような佑真の声。


『……あたし、甲子園に行く日を夢見て頑張って来たんだよね』


お父さんに連れて行ってもらった、夏の甲子園。

心が震えるような感動を、あたしもグラウンドの上で味わいたいとずっと思ってた。


それなのに……


『女のくせに今さら何言ってんだよ』


『佑真まで夢壊さないでよ!』



あー…。

もう壊れてるか。
  
< 25 / 486 >

この作品をシェア

pagetop