恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

久しぶりに目にした佑真はまるで別人だった。


いつもキラキラしていた瞳は、輝きを失っていた。


野球との決別の表れなのか、短髪だった髪は伸びていたし、色も少し明るくなっている感じがした。



新入生がこんな風に言ってるのを聞いたことがある。


『早瀬先輩て、ちょっと冷めた感じのところがカッコいいよね』


全然ちがう。


少なくとも、今までの佑真を知る人たちは、野球に一生懸命でそれでいて優しい佑真を好きだった。
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