恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~



「佑真っ……佑真っ……っ…」



溢れだす想いとこみ上げる涙は、あたしの胸をかき乱した。


呼吸が苦しくなるくらい。



佑真が野球ボールを握っている。


それだけのことが、こんなにも心を揺さぶるなんて。




「佑真……佑真あっ……」



何度も何度も佑真の名前をその場で呼ぶ。


何度呼んだって足りない。



大好きな、愛しい人の名前。








胸が、痛いよ……。


胸が、熱いよ……。






初夏を感じさせる熱を帯びた夜のグラウンドで。


あたしはいつまでもいつまでも、フェンス越しに佑真の姿を見ていた。
< 409 / 486 >

この作品をシェア

pagetop