恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「みんなのために…お願いだから!」
それは次第に粒を大きくして。
夕立なのか、あっという間にあたしと佑真は激しい雨に打たれた。
「今度は佑真がみんなの為に力を貸す番だよ!?みんなが佑真を必要としてるの!!」
「…っ、こっち来い!濡れるだろ!」
グッと手を引っ張られても、足を踏みとどめた。
「やだっ!佑真が野球部に戻るって言うまであたしここから動かない!!」
これじゃあ、駄々をこねたただの子供。
でも後には引けない。
「佑真の分からず屋!どうしてわかってくれないの!?」
痛いほどに叩きつける雨に触発されるように、あたしの感情も激しさを増していく。
「もうっ…いい加減にしろ!」
佑真の顔はすでにびしょ濡れ。
きっとあたしも同じだ。