恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
……なにやってんの、あたし。
こんな大事なときに。
情けなくてカッコ悪くて、まだここがどこだか分からない布団の中で体を小さく丸めた。
―トントン。
ノック音が聞こえた。
怖くて返事が出来るわけもなく、もう一度布団をかぶって薄目を開ける。
引き戸が開いて現れたのは知らないおじさん。
この人誰!?
何かヤバいことにでも巻き込まれてるのかと、バクバクと鳴り出す心臓。
慌ててギュッと目をつむったとき
「まだ眠ってるみたいだ」
「そう」
「ゆっくり休ませてやりなさい」
「悪いな、父さん」