恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

初戦の先発は瀬戸君が選ばれた。


「お、おう…」


甲子園を経験してる瀬戸君だって、大事な初戦の先発をまかされ緊張気味。


「大丈夫、瀬戸君は瀬戸君の球で勝負して。後ろには佑真がスタンばってるんだから」


あたしはそう言って、奥で肩をグルグル回している佑真に目を向けた。


「そうだな」


瀬戸君の頬が一瞬にして緩んだ。



見るだけで緊張を解かしちゃう佑真はほんとにすごいよ……。



佑真が戻ってから、力以上のことをしようとしなくなったせいか瀬戸君も調子をメキメキあげていた。


それが今日の先発抜擢につながったんだ。
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