沖田総司は恋をする
終幕 百五十年の恋
戦いは終わった。
極度の緊張からか、膝がガクガクと震え。
「う…」
僕は脱力と同時に、その場に膝をついた。
「沖田さん!!」
奈津美さんとへきるさんが、僕の元に駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか、沖田さん!」
「胸から血が…今すぐ病院に…」
二人は僕を気遣うが。
「どうか…どうかお気遣いなく…」
よろめきながらも、僕は立ち上がった。
「それよりもへきるさん」
僕はへきるさんの顔を見た。
…当初は、どちらか片方が死して決着だと思っていたが、僕も吉田も、どちらも生き残った。
が、予定は変わらない。
もう、この時代に残っている理由はない。
「僕と吉田を、元の時代へ戻してください」
極度の緊張からか、膝がガクガクと震え。
「う…」
僕は脱力と同時に、その場に膝をついた。
「沖田さん!!」
奈津美さんとへきるさんが、僕の元に駆け寄ってくる。
「大丈夫ですか、沖田さん!」
「胸から血が…今すぐ病院に…」
二人は僕を気遣うが。
「どうか…どうかお気遣いなく…」
よろめきながらも、僕は立ち上がった。
「それよりもへきるさん」
僕はへきるさんの顔を見た。
…当初は、どちらか片方が死して決着だと思っていたが、僕も吉田も、どちらも生き残った。
が、予定は変わらない。
もう、この時代に残っている理由はない。
「僕と吉田を、元の時代へ戻してください」