ストーカーですが何かっ⁉︎
え、彼女?そんなの関係ないけど?




「ただいまただいまただいま〜〜!!」




勢いよく玄関の扉を開け、ドタドタと階段を駆け上がっていく。




住宅街の中にある二階建ての一軒家。

そこに私の家……いや、楽園がある。






「う、海子!あんた何でそんなに急いでるのっ!?」





一階からお母さんが叫んでいるけどそんなことに足を止めている暇はない。





「決まってんでしょ! 素晴らしきご美顔を拝むのよっっ!!」




「は、はぁ!?」






そう、ついに今日。


私は………





バアンッ!と「海子パラダイス☆」というネームプレートが掛けられた扉を思い切り開ける。




ウエストの苦しいスカートを脱ぎ捨てスクールバッグから取り出すのは「◯△カメラ」と書かれた一枚の白い封筒。








「ぬっはーーーー!!!!イケメンっ!!貴方はどこぞの国の王子ですか!!」







……私は今日、




坂崎 風磨くんの隠し撮りショット(計 58枚)を現像してきましたっ☆






< 5 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop