ヒールの折れたシンデレラ
ふわふわといい気持ちで話を続けていると、宗治の手が千鶴の前に伸びてきて指で唇を“くいっ”と拭われ、それを自分の口元に持っていってペロリと舐めた。
「ソースついてた」
その宗治の行為に千鶴の心臓が音を立てて暴れはじめる。
(こういうことさらっと出来ちゃうのが、やっぱりプレイボーイ)
アルコールで赤かった頬が、より一層赤くなるのを千鶴は感じていた。
千鶴が手洗いを済ませて戻ると、宗治がレジの前で頭を抱えていた。
何事かと思い近づく。
「カード使えないって……」
頭を掻きながら恥ずかしそうにする宗治を千鶴はクスクスと笑う。
「仕方ないですね。今日は私のおごりですよ」
わざと恩着せがましく言って一万円札を女将さんに渡した。
「ソースついてた」
その宗治の行為に千鶴の心臓が音を立てて暴れはじめる。
(こういうことさらっと出来ちゃうのが、やっぱりプレイボーイ)
アルコールで赤かった頬が、より一層赤くなるのを千鶴は感じていた。
千鶴が手洗いを済ませて戻ると、宗治がレジの前で頭を抱えていた。
何事かと思い近づく。
「カード使えないって……」
頭を掻きながら恥ずかしそうにする宗治を千鶴はクスクスと笑う。
「仕方ないですね。今日は私のおごりですよ」
わざと恩着せがましく言って一万円札を女将さんに渡した。