不器用クリスマス


は?と意味の分からない顔をしている萩。


キッと睨み付けてから、わたしはスタスタと信号を渡った。


ここが、あいつとの分かれ道。


喉と、目の裏が熱くなるのが分かった。



袋の中身を見ても、それにはもう何もこもってない。


気持ちなんて、知らない。


クリスマスの魔法、なんてクソくらえ。


どこが、奇跡よ。何が・・・・・



「どうやったら、素直になれんのよ・・・・・っ」


< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop