向日葵


「じゃあ急がねーとな?…またな」

もえは俺にあの頃の笑顔を向け走っていった。
オレはその姿を目でおっていた。

もえが道路を横切ろうとした時…


プップー

クラクションがなる。俺はその瞬間時が止まって見えた。俺はもえの手を引っ張った。よろけたもえはじめんに尻もちをついた。

ドカンッ

何が起こったか分からなかった。体の節々が痛かった。

俺の周りがざわざわと騒ぎ出す。
いしきが朦朧とする中もえの声が聞こえてくる。

「公介!公介!」

もえの啜り泣く音と俺の名前を呼ぶ声だけが聞こえた…


そこで俺は意識をとばした。


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