向日葵




「もえ...バイバイ...」


ガラガラ...ぴしゃんー...


『ヒッ...ヒック...ふ、ぇ...』


知らなかった。好きな人との別れがこんなに辛いなんて...最後の最後まで自分勝手だった私。自分の気持ちだけ押し付けて斗真に辛い思いさせちゃった...。


本当は...斗真の一言で、斗真と目が合うだけで名前を呼ばれるだけで、斗真が笑いかけてくれるだけで、斗真の温もりで...、私の心臓はいつも壊れそうなくらいドキドキしてた...。


『ふ...ッ...ヒック、』


私に泣く権利なんかないのに!

泣いちゃダメなのに...ッ





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