向日葵
「なにが?」
『公介…ごめんなさい』
「だから、なにが?」
いつまでも本題を切り出そうとしない私に公介の声が少し強くなった。
『ごめん…別れよう』
公介の動きが一瞬止まった
「は?もえ?どうしたんだよ!んで…、何で急に…」
『公介の事、本当に…本当に好きだった、だけど、』
公介が私の言葉を遮った。
「じゃあなんで!好きなら別れる必要なんてねーだろ?」
『ちがう!違うよ…好きな人が出来たの…』
「はぁ?」
公介は呆れたように笑った。
「それってさ、姫川斗真?」
『えっ…』
心臓がドキリと音をたてた。