先生と呼ばないで【完】


「うん、そうだけど?」



「なら!満点とって当たり前じゃない!…なんでそんな卑怯な事…」



「卑怯?センセーが俺の事知らなすぎなんでしょ。普通センセーならそんくらいわかってるはずだけど」



そう言われて、何も突っ込めなくなった。


確かに、八神君の事、京平からちょっと聞いただけで深い事情までは知らなかった。


でもまさか、イギリス育ちだったなんてっ




「じゃ、そーゆーことで。約束は守ってくれるでしょ?」



「………ええ」




私はしぶしぶポケットからスマホを取り出した。



まぁ…教えるだけだし。


何にもならない…よね?



赤外線で送ると、八神君は勝ち誇った顔をした。



「これからなんか用あるとき電話するから。すぐに飛んできてよ?」



「え!?何それっ」



「生徒が困ってる時はすぐ駆け付けてくれるんじゃないの?」


< 17 / 176 >

この作品をシェア

pagetop