先生と呼ばないで【完】



「八神が?…へぇ、珍しいな。何かあったのか?」




京平には八神君の家に行った事を言えなかった。


あの日の事を思い出すと、八神君に抱きしめられたことを思い出しちゃうから…




「わ、わかんないけどっ…」



「ふうん?ま、良かったな」



「うんっ……」





ごめん、京平…


本当は言いたいけど、変な誤解されたくなかった。





相手は生徒。…でも、一応異性なわけだし。



そう思って気を付けていたつもりなのに。



嵐は知らぬ間に近づいていた。





< 49 / 176 >

この作品をシェア

pagetop