先生と呼ばないで【完】
「うん、心配しないで。八神君に恋愛感情なんて、少しもないんだから…」
「だよな」
京平はぎゅっと私の体を抱きしめた。
〝恋愛感情なんて少しもない〟
自分に言い聞かせているようだった。
この日の夜、私の携帯に八神君から着信がきていた。
…私の番号を消したはずなのにどうしてまた掛けて来るの!?
でも、きっとまたどうでもいいことに決まってる。
これ以上、京平に心配かけないようにしなきゃ……
携帯を気にしながらも、私は京平の腕の中でゆっくりと眠りについた。