どんなことも二人で乗り越えて
その姿にはみじんの疲労感も感じられない

遥香は先ほどとは変り優しい声で西崎に話しかけた
「あんたどうせ…次の授業サボるんだろ?」
「ったりめえ…だ…」
「私も付き合うわ」

廊下中が驚いた表情で遥香を見つめる
「んで…だよ…」
「あんたがイラついて物壊したり人に当たったりしたら迷惑なんだよ、肩持つから…屋上来な」
西崎は舌打ちをしながらも遥香に支えられながら廊下を歩いていった

尚人が駆け寄ってくる
「お前やりやがったのな…俺が怖かったわ」
「うっせ、俺も内心ちびりそうだったわ」
なんて笑い合う
あ、そう言えば篠山…
「篠山…大丈夫?」
「ふっ」
ふ?
「ふええええええええええええええんん!!」
え、うっそ!?尚人も俺もおどおどするばかりで…
あ、メロンパン!
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