出会い系ランニング
「遅くなったけど、これ」
密かに準備していた物を今度は忘れず智に渡す。
市販の小さなバースデーカードに書いたのは、”自分の心に正直に”って言葉と今年の年号と誕生日の日付。
智はカードをすぐに開くと立ったままじっと文字を見つめ続けていて、一生懸命考えて書いた言葉ではあるけれどそんなに見られると恥ずかしくなって俺は頭をかいた。
< 79 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop