ヴァージン=ロード
「おーおー、いいね、お似合いだね」
リキが茶化すと、一瞬レアが凍るような冷たい視線をリキに向けて、何事もなかったかのように位置についた。入れ替わりに戻ってきたのは、女王の恰好をした栞という女モデルだ。
「ねえ、あれ何?」
やっぱり、彼女も気になるみたいだ。
「わからないの。誰も何も言ってなかったよね?」
私の言葉に栞が頷く。一方のリキは意味ありげに微笑んでいる。
「あれ、リキ何か知ってるの?」
「ん? まあ、いずれわかるよ」
どうやら何か知っているらしいけど、言うつもりはないらしい。推測していても埒が明かないことを悟ったのか、栞が別の話題をふった。
他愛もない話をしながら、全員のショットを撮り終わるまで撮影は続いた。
「いやー、さすがに長丁場だったな」
良が背伸びをする。貴族のイケメンの雰囲気が壊れるのでやめてほしい。