RealGameー恐怖は終わらないー
【悪魔】はあたしを追いかけてくる。


早く逃げなきゃ!!


そう思えば思うほど気持ちは焦り、なかなか玄関のチェーンが外れない。


ガチャガチャとチェーンをひっかきまわしているうちに、背後のどす黒い【悪魔】の気配を感じ、振り返った。


鉄パイプをこちらへ向けて振り上げている【悪魔】


「やっ……」


あたしは咄嗟に、手に触れたものを握りしめていた。


それは怜央が置いて行った傘だった。


そして次の瞬間……あたしが振り回した傘が【悪魔】の右目に突き刺さった。
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