RealGameー恐怖は終わらないー
携帯電話のバイブ音は鳴り続ける。


あたいは思い切ってベッドの布団をはいでみた。


しかし、そこにはなにもない。


グッと奥歯を噛みしめる。


「どこよ! どこにあるの!?」


悲鳴に近い声を上げながら、部屋中を捜しまわる。


ベッドの下。


机の引き出し。


本棚の裏。


部屋の中が散らかって行くことも気にせず、あたしは物を投げるようにして探した。
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