RealGameー恐怖は終わらないー
久しぶりの学校
翌日、久しぶりに制服に身を包んだあたしは妙に緊張していた。


まるで初めての入学式のような気分。


「変じゃないかな?」


リビングでその姿を両親に見せると「似合ってるぞ」と、お父さんが言ってくれた。


「学校行くの緊張するなぁ」


思わずそう呟く。


別に登校拒否をしていたワケじゃないけれど、なんとなく後ろめたさもある。


「お母さんが送って行こうか?」


「そこまでしなくて大丈夫だよ。行ってきます」


そう言って、あたしは家を出たのだった。
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