好きになったわけじゃなくて!

気づいてたときには新井くんの腕の中にすっぽりと入っていた。



「ごめん。俺もう山本しか見えないや。」




カーッと体温が上がる。




ふっと新井くんが離れた。





「俺に抱きしめられるのイヤ?」




「…。」




「イヤ?」




「…。」




「山本?」




「…じゃなくて…」




「え?」



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