邪道上等*短編




にしても、笑えてくる




彼は私が図書室に隠れていたことも知らない



探しには来たけど



多分気づいてない





なんで探しに来たかは予想がつく







コレ以上の女に纏わりつかれないように


私が魔除けになっていたから




彼女がいると、少しは


めんどくさいことにならないもん






だから私はいじめられてた


「彼女いるから」


とか吐いとけば、


あとは全部私に回ってくるもの




そして、左隣の席の人が助けてくれる





右隣は早川くん



右隣なのに、


私の教科書破られてるのも


私がずっとスリッパの理由にも



なんにも気が付かないなんて







思い返せば他人以上に他人じゃない?



馬鹿馬鹿しい。




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