生涯の人… 〜Dearest〜

0.01%の可能性



木と木の間から夕日が落ちていくのが見える。

オレンジとブルーが混ざり合って、神社の景色を切なくさせた…。



杏奈は、昼間よりも夜よりも…この時間の空が1番好き。





遥と一緒に見てるこの空が…。


世界で1番好きな景色。





「杏奈……今日楽しかった…?」

「うん…楽しかったよ」

「そっか……」

「楽しすぎた………」

「うん…」




そのまま会話はなくなった。



遠くに見える夕日が眩しくって…、目開けてられないよ。

足元に伸びる影を見つめながら今日1日を思い返してた。



笑ってばっかりだったな…。



仲間と遊んでる時には見せない表情。

2人じゃなきゃ見れない部分もたくさん見れた。


ドキドキしたりふざけたり…。

遥と付き合いたいってもっともっと感じちゃったよ。



この胸の苦しさとかどうにも出来ないもどかしさは。

無意味な事じゃないよね…?


遥を好きな痛みでしょ…?






「遥…?杏奈ね…知らなかったんだ。……恋って…、こんなにも痛いんだね…」

「どうした…?」

「んー…?ただ思ったからさ……」

「…………」

「恋ってさ…、好きって…。遥にとってどういう意味を持つの?」











還奈さんを好きな遥。

杏奈のしつこい想いが貴方を縛ってるのかもしれない。




でもごめん…、諦め切れない…。


だって杏奈にとっての“好き”は……。

“恋”は………。






生きる事。笑う事。








貴方の側にいる事なんだよ…?









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