鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
大型ヘリでニューヨーク湾から離脱するマット達。
敵の司令艦であるオスカー型を沈黙させた事で、敵部隊は総崩れとなった。
いまだニューヨークの各所で火の手や爆発は上がるものの、後は掃討戦となるだろう。
「恐らくステビンスが、この敵部隊の司令官だったんだろう…頭を失えば、後は散発的な攻撃しか出来ない」
ジェフが言う。
「……」
マットの表情は浮かなかった。
当然だ。
死んだと思っていた親友が生きて目の前に現れた時、どんなに嬉しかった事か。
しかし現れた彼は、マットの知っている親友ではなかった。
いや、マットの知っている親友の姿こそが偽りのものだったのか。
今となっては分からない。
テロリストか、戦友か。
ステビンスの素顔がどちらだったのか、真相は既にニューヨーク湾の底だ。
敵の司令艦であるオスカー型を沈黙させた事で、敵部隊は総崩れとなった。
いまだニューヨークの各所で火の手や爆発は上がるものの、後は掃討戦となるだろう。
「恐らくステビンスが、この敵部隊の司令官だったんだろう…頭を失えば、後は散発的な攻撃しか出来ない」
ジェフが言う。
「……」
マットの表情は浮かなかった。
当然だ。
死んだと思っていた親友が生きて目の前に現れた時、どんなに嬉しかった事か。
しかし現れた彼は、マットの知っている親友ではなかった。
いや、マットの知っている親友の姿こそが偽りのものだったのか。
今となっては分からない。
テロリストか、戦友か。
ステビンスの素顔がどちらだったのか、真相は既にニューヨーク湾の底だ。