鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
「やれやれ…」

膝を放してマットを解放し、銃を返しながら男は溜息をつく。

「頼りない援軍が来たな…それでデルタとレンジャーなんだって?アメリカ軍も随分レベルが下がったな」

そう言って男…ゴーストは紫煙を吐いた。

年齢は40代半ば。

しかし鋭い眼光、引き締まった体、何より先程のCQCの技術を見る限り、とても老兵とは呼べないようだ。

「何だってM16A2を使ってるんだ?M16A5の方が光学照準器や暗視装置の装着も容易で、状況に応じてそれらの光学機器を付け替えられる」

マットに問いかけるゴースト。

銃器の造詣にも深いようだ。

「答えろ」

尚も銃口を向けたまま、ジェフは語気を強めた。

「お前がゴーストか?」

「……」

彼はもう一度、葉巻を口に咥えた。

「ご名答、俺がお前達の言う『幽霊』だ」

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