狂犬少年
■Spring

#1 April 6th


お願い、待って。行かないで。


「行っちゃ、だめだから……」


動け、動けよ。私の足。
今動かなくて、いつ動くんだ。

皆も皆だ。いつもいつも私を散々馬鹿に
するくせに、なんでこんなときだけ、
今に限って私を庇おうとするんだ。

こんなことに熱くなるような
男達じゃなかったでしょうが。

またいつもみたいに、帰ってきてよ。


「…行かないで、お願い」


止めなきゃ。私が、止めなきゃ。
だってこのままじゃ、


「このままじゃ、あいつらが…」


ーーーこの学園を、壊してしまう。



【愛の力を教えてあげる】
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君の温もりを知る

総文字数/55,517

恋愛(キケン・ダーク)61ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「お前の恋、俺が手伝ってやるよ」 初対面なはずの有名人に そう言われて始まった、関係。 「もたもたすんな、さっさ行けや」 「先輩が、好きなんだろ?」 「いいか?これは、『命令』だ」 『俺についてくれば、 必ずお前を幸せにしてやる』 "横暴さ"の中に"優しさ"を 垣間見せるこの男、 一体、何者なのでしょうか。 翻弄される純情ガール☆吉原真白 「本気の恋なんてしたことないから そんなこと言えるんでしょ?」 神に愛された男☆瀬川明日 「あの頃の俺は、誰にも『光』を 与えてなんてやれなかったからな」 頼れる先輩☆宮野太一 「お前の音、真っ直ぐに何か 訴えてくるみたいで、俺好きだな」 これからお話するのは 冬が見せた私たちの『奇跡』のお話。 *+:。. 君の温もりを知る .。:+*

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop