私に恋愛は必要ない!!
帰り道に事件はおこった

やっと部活終わったぁ!疲れたぁ。主に部長とユゥの相手をすることに...。

「お疲れ様でしたー!」

私とルナはそう言って部室を出た。ルナと帰りながら今日ぶつかった人の事を思い出したので話してみた。

「今日ね、ぶつかった人がいたんだよね。部室に行く途中」

「そういえば後ろ見た時いなかったね」

「そう!その時だよ!でね、その時間帯ってさ人ってあんまいないよね?だから珍しいなぁって」

「そうだねー。帰宅部だったとしたらもうちょっと早く帰るし、部活動生にしても部活行く時間遅すぎるっていうか...」

「先生に怒られてたのかな?」

「あ、それあるかもね!」

そんな会話をしながら帰った。そしてルナと別れた。ルナとは幼馴染だけど、家は全く違う場所にある。だから、登校する時は待ち合わせをして登校している。
帰り道にはひとけのない路地をいつも通る。だけど今日は通らなければよかった...。それは何故かというと今、私の、目の前に、うちの制服を着てボロボロになった男子生徒がいるではないか!?え?え?これってどうゆう状況?ボロボロって何!?わかんないよぉ!!パニックになったすえの答えが「逃げる」だった。ごめんね。でも私は関わりたくないんだよ!!
そう思いながら回れ右して一歩踏み出そうとすると、何故か顔から凄い音をたて転んでしまった。
何で!?
ふと、足下を見ると右足をうちの中学の制服を着たボロボロの男子生徒が凄い力で握っている。てか、力強すぎだろ!?

「あ、あのはなして、くてませんか?」

「...。」

ハイッ!本日一回目のガン無視頂きました!ってうぉい!意味わかんないから!何で無視なんだよ!こいつ意識あるだろ!?絶対あるだろ!?
そう思っていると男子生徒が口を開いた。

「...腹減った」

え?まさかの腹減った!?てか、さっきの質問やっぱり無視ですか...。
すると男子生徒の握る手に力が込められた。痛い!痛いよこれ!

「わ、わかったから!なにかおごってあげるから!」

そういうと男子生徒はファーストフードのお店に真っ先に走って行った。その時に今日かいだレモンの香りがした。この人ってもしかしたら...。
てか、この人なんなんだよ。
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