【企画】恋のスケッチブックは君色に染まる
Third*Sketch




次の日、早めに学校に到着。
教室に着いた私は思い切って1人で窓の外を見ていた速川くんに話しかけた。



「は、速川くん!お、おはよ!」



「お、おはよ、桜本」



速川くんは昨日のことがあってか、あまり目を合わせてくれない。



「あの……昨日、色塗りは家でしてくるって言ったんだけど途中までしかまだ塗れてなくて……今日もしよかったら放課後、付き合ってもらえない……かな?」



「お、おう!いいよ全然」



「ありがとう……!」



『いいよ』って言われた瞬間、思わず笑顔になった。



「じゃ、また放課後に……!」



「うん。それとさ」



「?」



「昨日は……ごめんな。昨日のことは気にしなくていいから」



昨日のことって……抱きしめたことと意味深な言葉のこと……だよね。



「う、うん!大丈夫だよ!」



やっぱり昨日のことは速川くんにとってはあんまり深い意味はなかったのかも。



ちょっと……寂しいけど。
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