メロディフラッグ
「あ、」
すごく気まずい。

「よかった…」
汀はほっと息をついた。

「これ、自分の?」
何気なさを装おって次郎は云う。
汀は頷いた。

「はい」
アルバムを閉じて差し出す。あの続きは、どんな写真があったのだろう。ちらりと考える。


「ありがとう。もう、なくしたかと思って…、」


安心して笑う汀をみて、この二人は汀にとって大事な人なんだな、と次郎は思った。


「中見ちゃった」

「いや、別にいいよ」

「だあれ?」

「お兄ちゃんと、幼なじみ」

「へえ…格好いいね」

「うん、格好いいでしょ」


無邪気に笑う汀を見て、ポケットの中のケータイを握り締めた。



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