Polaris
どんな理由でも、、、。


それがあたしが望むものじゃなくても。


だから、結城さんの質問に「ある、、、と思う。あたしにはまだ価値があるから」と答えた。


それ以上は何も言わずに、あたしはその場を後にした。


一度、伊東さんの所に挨拶をして、家へと戻った。


自分の部屋に入り、ベットに体を投げ込む。


時計に目をやる。


この時間帯はいつも、ミライとしてお店に立っている。


でも、今のあたしはここで誰として生きているのだろう。


自分がわからない。


あたしは「未来」として生きたいと望んでいるのだろうか。


でも未来として生きるということは、輝と翔とは兄妹だと認めるということ。


それは輝と過ごした時間も、募ってしまった想いもなかったことにするということだ。

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