Polaris
「いいえ」

「シュウは元々、ホストクラブをやりたかったんだよ」


なら、どうして隼人は今、キャバクラのオーナーなんてしているのだろうか。


「シュウがもしホストクラブなんて開いていたら、Knight(ナイト)なんてすぐ潰されたさ」

「それは、相川さんがオーナーのこと買い被り過ぎですよ」

「いいや、そうなってさ。シュウの所には人が集めるからな」


少し悲しそうにそう言う、相川さん。


確かに、うちのお店のボーイはホスト上がりの子ばかりだ。


「でも、、、」

「シュウの奴、Knight(ナイト)に入って1ヶ月も経たないうちに、ナンバー3まで上がってきた。ナンバー1だった俺にとって、シュウの存在は怖いものだったよ」


相川さんの気持ちが少しわかる。


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