Polaris

相川さんは、隼人に申し訳ないと思っているのだろう。


でも、キャバクラのオーナーになると決めたのは隼人。


だから、、、。


「オーナーは、そんなことしないですよ」

「うん？」

「あの人は、人に気を使ったりしない。きっと、相川さんと並びたかったんじゃないですか？じゃなきゃ、一緒に新しいお店を開こうとは思わないはずです」


この２人は、お互いに認め合っている。


普通なら敵対視し合うのに、それをしないんだから。


「やっぱり、面白い子だね」


相川さんはこないだのように、笑った。


それにあたしも一緒になって、笑ってしまった。


「あいつにも、会わせてやりたい」

「あいつ？」


どうしてあたしは、相川さんにそう聞いてしまったのだろう。


聞かなければ、知らなくて済んだことだったのに、、、。