可愛い彼にはご注意を!
「私はこういう者です。」
「ご丁寧にありがとうございます。」
「それで、今回はお願いがあって参りました。」
「えっと・・・?」
「社長と今から会ってくださいませんか?」
冷静に言う社長秘書の篠田さんに私はキョトンとした。
どうして、私が社長と会わないといけないの?
意味が分からない。
「駄目でしょうか?」
固まった私を見て篠田さんが心配そうに私の顔を見て来る。
「あの、それって・・・仕事の話ですか?」
それ以外に理由が思い浮かばなくて私は首を傾げると篠田さんは違いますと言った。
だったら、他に理由が思い浮かばない。
返事に困っていると沙希が輝くような目をして私を見た。