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零side



「お、やっと零ちゃん来たな!」




悠がニコニコ笑いながら近寄ってくる。


だが、俺はそんな悠に何か言うわけでもなくただ考え事をしていた。



さっきの俺の態度はあからさまに避けていたのが分かる。


別に避けたいわけではないし、今まで通りに話したいだけなのに何故かそれが上手くいかない。


どうしたものかと考えていると、悠がいつの間にか俺の元に来ていた。




「どうしたんだよ~、零ちゃん。
何?恋煩い?」




ニヤニヤしながら言う悠の発言に俺は自分の眼鏡がピシッと亀裂が入る音を耳にした。




「何?恋煩い・・・だと?」




まるで、機械が動くような動作で振り向き悠の顔を見ると悠は『え、今更?』と口にした。


今更とはどういう意味だ、今更とは・・・。




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