冷たい雪に甘いキスを…

「もう知らないから。」

ふいっと顔を逸らし、あたしは一人で早歩きを始める。

「怒んなって。ごめん。あんま、華が可愛いから、ついからかいたくなるんだよ。」


まーくんが後ろから追いかけてきて、あたしの横に並び、あたしの顔を覗きこむ。


…もう。その笑顔はずるいよ。怒れなくなるじゃん。
< 570 / 601 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop