巨人
「柿雄、危ないぞ」

 と、茎雄が叫ぶが体力の消耗が激しくて、起き上がれない。

「くそっ」

 柿雄は悔しさから、何度も地面を叩いた。

 巨人は不敵な笑みを浮かべた。

 ゆっくりと歩いていた。

 巨人もかなり体力を消耗したのだろう。それでも柿雄よりは体力が残っていた。

「うぉっ!」

 柿雄が声を上げた。

 巨人は仰向けに倒れている柿雄を踏んづけた。

 柿雄は顔面を両手でガードし、身体を丸めた。

 巨人は上半身や太ももを蹴ったりした。
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