シニガミチェーンメール
二日目



「うわぁっ!?」



綾介が、



自分の声で飛び起きた。



周りをキョロキョロと見渡すが、



特に変わらぬ、綾介の部屋だ。



見れば、



デジタル時計の画面には



『3:56 23』



さっき見た悪夢が思い出される。



ムービーに映っていた死神に、



自分が消されるさま。



皆の前から消え、存在を忘れられる。



寝付こうとはしたものの、



目が冴えて眠れない。



「…シニガミチェーンメール…」



時計の画面が、



『4:4 00』



を指したが、何も起こらない。



昨日のことが、嘘のように思える。



「…夢じゃ…ねえんだよな」



綾介は目をつぶり、



玲二との思い出を繰り返した。



…頬を流れる、何か。



玲二は、



久琉斗と親友であるとともに、



綾介とも仲が良かったのだ。



見た目で誤解を招くことが



多々あったが、



心優しい友人だった。



綾介は意識を閉ざす。



いつの間にか、



また、夢の世界へと旅立った。



< 26 / 170 >

この作品をシェア

pagetop