冷たい上司の秘密の誘惑
「さすがは久保だ、そうだな、それが妥当な判断だ」

ホッと溜息をついた部長。


「すみません、色々とお騒がせして」

「いや、私も心苦しいんだが・・・

君の優秀さは、向こうの上司に伝えておくよ」


「早いうちに仕事の引継ぎをして、埼玉に向かいます」

そう言うと、頭を下げ、デスクに戻る。


「おい、美穂、こんな事ってないだろ」

三谷先輩は、悲しそうな声で、呟く。


「いいんです、私がそうしたいから・・・

篠田部長には・・・秘密にしておいてくださいね」

そう言って微笑んだ。


「どこまでバカなんだよ、お前は」

三谷先輩は、溜息をついた。
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